2009年5月24日日曜日

忘れないで!

先日の記事「1と100」のなかで書名だけ紹介した本、「1回きりのお客様を100回客に育てなさい (DO BOOKS)

読んで一番肚に落ちた部分だけご紹介します。

たいせつなのは、

顧客に忘れられない存在になること。

ノンカスタマーの分析の重要性(つまり、自社製品を買ってくれない消費者のことを研究することは大切だと言う話)はいろんなところで言及されていますが、それを具体的に、じゃあ何をすればいいのか?と突っ込んだ話です。

たとえば、僕がカレーを食べたくなったとき、いつも決まって、ある国道沿いの某チェーン店に入ります。

ほかの選択肢が無いわけじゃないです。探せば色々あるかもしれない。とは思っています。

それより、今までに食べてまあまあおいしいなあ、また来よう と思った店はたくさんあります。

なのにほかの店に行かずに同じ店に行ってしまう。その理由は、ほかの店の事を忘れてるから。

厳密に言うとまるっきり忘れているわけじゃないです。

カレーを食べたいと思ったときに一瞬で頭の中の候補に挙がるいくつかの店(グループA)と、ほかに無いかな??と記憶を掘り起こしてようやく出てくる店(グループB)、2つのグループに分かれます。たいていの場合、グループAから選んでいくのが手っ取り早くていいわけです。

逆の立場になったとき(つまり売る側ですね)を考えるとやるべきことは明確です。

出来るだけたくさんの人の頭の中でグループAに入れるように工夫すればいい。

つまり、忘れられないようにすればいい。手段はいろいろ本の中でも紹介されていましたが、それぞれが考えないといけない部分です。

このほかにもたくさん、ほほぅ そうか、確かに!と思うエッセンスがたくさん書かれていました。

直接的には、小売店の経営に関係している人にとって分かりやすい内容の本ですが、応用するとどんな業種でも、どんな職種でも同じと言える部分があると思います。

顧客の心をつかみたい、自分の店を愛してくれるお客さんを増やしたい人は、その手段の一つとして、この本に書かれているようなことを実践してみるのも非常に有効だと思います。

えらそうな書評になりましたが、僕は何度も読み返すほど気に入りました。

お勧めします。

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