2009年7月23日木曜日

物欲

(今日のエントリは長いです。)

ほしい。

ものすんごく、ほしい。ほしい。ほしい。

ほんとにほしい。

何年ぶりやろか。こんなに強く、欲しくなったのは。

PENTAXのk10dが、近くの店で安く出ている。

飲みに行くのん、我慢できます。行っても電車で帰ります。

ほしい。。

開梱品とはいえ、ものすごく安い。。。

理屈でいくなら、PENTAXには特別な思い入れがある。。。

初めてカメラを触ったのは7歳。祖父が香港土産で買ってきてくれた110フィルムの(知ってますか?!?!)

トイカメラ(もちろん当時はそんな呼び方なんか無くって、れっきとしたカメラ!)

使い捨てのフラッシュ(xシュー)もつなげることが出来る、シングルレンズの、ほんとシャッターのみのカメラ。

ものすごく楽しくて、とにかく見るもの、会う人撮りまくった記憶がある。

撮りためてから、110は現像が結構高いことをカメラ屋のおっちゃんに教えてもらい、未現像のバックログをたくさん抱えることになった。

11歳になると、祖父の愛蔵品 小西六のKonicaⅡB-mを譲り受け、本格的なカメラライフが始まった。

同じころに、祖父からオメガの時計ももらった。裏にふたが無い、表のガラスでふたをしてあるかたちの、とてもかっこいいオメガだった。

時は流れ、中学3年。

転校先で知り合ったK藤くんとK倉くんといっしょに、月に一度くらい、伊丹空港に出かけた。

おりしも大韓航空機撃墜事件の前後か。寄り道はこちら:リンク

K籐君のNikomat FT3も渋かったし、K倉のOLYMPUSのOM-10もなんともいえない玄人っぽさがあって、あこがれた。

彼らと並ぶと、レンジファインダーのコニカはどうにもみすぼらしく見えた。

でも、この時期はとにかくたくさん撮った。転校してすぐに写真部に入り、ネオパンSSの100フィートフィルムをせっせとパトローネに詰めて、とにかくたくさん撮った。

(このころ、PENTAX(旭光学)から、ME-super なるモデル(プログラムAE(自動露出)が出て、話題だったので、ものすんごくほしかった。父にも、どれほどそれが欲しいか、たびたび説明していた。すでにこのときPENTAXファンだった。)

修学旅行の1ヶ月ほど前、山師で機械好きでとってもアバウトな父(でも今思うと父が選ぶ電気製品や機械類は後年大ヒットばかり)は、突如こう言った。

「一眼レフ、買うたろか。わし、ええのんみつけてあんねん。」

後半部分に若干不安を感じたが、早速その夜、藤井寺駅前の四条カメラに行った。

父が選んだ僕のドリームスターターは、これ。

ボディ:RICOH(渋すぎるやろ) XR-7

レンズ:

1.RIKENON 50mm f2 (XRではないので、いわゆる「5000円ズミクロン」と名高いモデルではない)ちなみに、当時はNikonから50mm f1.2というブライトなモデルが出ていて羨望を集めたがヒジョーに高価。F値崇拝:とにかくF値が明るいほうが良いに決まってんジャン症候群にかかっていた僕は自分の50mm f2を恥ずかしくさえ思った。

2.PENTAX smc 80-200mm f4.5(これは名器だった!!)残念なことに、おととし、金欠の僕はこれをこともあろうにオークションにかけて売ってしまいました。上代57000円が20年たって8000円でしたのでオークションとしては成功ですが、いま、寂しいです。。。

ストロボはPENTAX AF200SA。外光オート機能付き!!

(まだ売ってます(笑))

三脚は・・・・・覚えてない。。

うちのダディの渋いとこは、このボディが僕の愛するPENTAXのKマウント(ボディとレンズの継ぎ目ね)を採用しているのを知ってて、PENTAXのMEsuperが欲しいと粘る僕を納得させたところだろうか

いわく、「写真はレンズや。このボディで始めたら、PENTAXのsmcの良いレンズが全部つかえる。ボディは、高校生になったらで自分でバイトして気に入ったものにグレードアップせい!」

いま思うと泣けるわ**なんやかんや言いながら、節約したのはボディだけで(それでも差額は3万ぐらいかな)、総額14万ほどの修学旅行プレゼントでした。

なんとrichなパパだったんでしょう。。(笑)

あぁ。もうあかん。

あした、買おう。

2 件のコメント:

  1. まるさん、こんばんは。
    カメラについては全くの素人ですが気持ち伝わりました。
    機械物って男を狂わせますよね(笑)
    しかもタチが悪いことに、後世に亘って気付かないのは僕だけでしょうか。。
    奥さんの理解を得られることを願ってます。

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  2. 狂いました(笑)販売担当の方が元プロのカメラマンで、色々教えてもらいながら楽しい買い物でした。


    で、報告すると、ワイフは笑ってました。なに買ってんのよ~といいながら顔が笑ってたので一安心でした。
    まあ、説明はしましたが(汗)

    明日、娘とお出かけするときは持って出ようとおもいます。
    あぁ。たのしみ♪

    20年の時が過ぎ、銀塩フィルムがSDカードになり、結像面が35mmから24mm(?)になっても、PENTAXのシャッター音はやはり僕の心に響きます。

    残念なのは、フィルムが無くなって巻上げが必要ないので、モータードライブの音が聴けないこと(笑)ぐらいでしょうか。

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