隣のテーブルから聞こえてきた会話。
A:「Bさんって、何が得意?仕事の中でも、人間関係でも」
B:「ムードメイキングかな~」
A:「ムードメイキングか。それに間違いなく賛成してくれる人って、何人いる?」
B:「う。 ・・・・・ ひとり、かな」
A:「それって、Bさんが得意でありたいことなんじゃないの?」
B:「うん、そうかもな~。うまく役立ってる気でいたけど。。」
淡々と進む会話に、双方の知的な背景が窺い知れた気がした。
受け取りようによっては結構キツイ事を言っているように感じるが、
実際の二人は、非常に淡々と、「この曲のどこがすき?」みたいなテンションで話していた。
内容もさることながら、目の前にある事実を、ありのままに捉えることは、
何をやるにしても、とてもとても大切なことなんではないか、と、ふたたび強く感じたひと時だった。
ふたたび というのは、以前のエントリ「腐臭」でも書いたが、ありのままに物事を見るということは、とても謙虚な姿勢なのであり、謙虚でないと物事をありのままに見ることなど、出来ない。
物事を冷静、客観的に、ありのままに見ることの出来る人は、仕事の上でもプロフェッショナルなんだと思う。
自分の見栄や立場やプライドや、周囲の人のしがらみやあれこれややこしいいきさつ。そんなものを一切取り除いて、今目の前にある問題を客観的に見る、そして感じたままに話し合う。
それは、プロフェッショナルとして誇るべき能力なんだと思う。
実は隠遁アルカロイドさんの記事に触発されてこれを書いている。
記事に出てくるかたは、そういった点で、プロフェッショナルの責任をまっとうに果たす能力がとても高い方なんだろうと感じた。
その方に大いなる敬意を表する。そして、その方から、労をいとわずきちんと説明するという誠実な友愛を受け取っているWSさんにも、祝福を贈りたいと思う。
そんなひとと一緒に仕事が出来る時間は、とても貴重で、人生を豊かにするとおもう。