2009年2月16日月曜日

プロ

隣のテーブルから聞こえてきた会話。

A:「Bさんって、何が得意?仕事の中でも、人間関係でも」
B:「ムードメイキングかな~」
A:「ムードメイキングか。それに間違いなく賛成してくれる人って、何人いる?」
B:「う。 ・・・・・  ひとり、かな」
A:「それって、Bさんが得意でありたいことなんじゃないの?」
B:「うん、そうかもな~。うまく役立ってる気でいたけど。。」

淡々と進む会話に、双方の知的な背景が窺い知れた気がした。

受け取りようによっては結構キツイ事を言っているように感じるが、
実際の二人は、非常に淡々と、「この曲のどこがすき?」みたいなテンションで話していた。

内容もさることながら、目の前にある事実を、ありのままに捉えることは、
何をやるにしても、とてもとても大切なことなんではないか
、と、ふたたび強く感じたひと時だった。

ふたたび というのは、以前のエントリ「腐臭」でも書いたが、ありのままに物事を見るということは、とても謙虚な姿勢なのであり、謙虚でないと物事をありのままに見ることなど、出来ない。

物事を冷静、客観的に、ありのままに見ることの出来る人は、仕事の上でもプロフェッショナルなんだと思う。

自分の見栄や立場やプライドや、周囲の人のしがらみやあれこれややこしいいきさつ。そんなものを一切取り除いて、今目の前にある問題を客観的に見る、そして感じたままに話し合う。

それは、プロフェッショナルとして誇るべき能力なんだと思う。

 

実は隠遁アルカロイドさんの記事に触発されてこれを書いている。
記事に出てくるかたは、そういった点で、プロフェッショナルの責任をまっとうに果たす能力がとても高い方なんだろうと感じた。

その方に大いなる敬意を表する。そして、その方から、労をいとわずきちんと説明するという誠実な友愛を受け取っているWSさんにも、祝福を贈りたいと思う。

そんなひとと一緒に仕事が出来る時間は、とても貴重で、人生を豊かにするとおもう。

2009年2月7日土曜日

おんなたらしの作法

ジョージ秋山先生の本「おんなたらしの作法」を読んだ。
  

  
フェミニストには読ませられないページばかり。書評どおりのハードヒットだった。
でも、本音で言えば、同感する女性も結構な割合で居るんじゃないかと感じた。
女はこうしてほしがってるもんだ 風な断言がページを埋め尽くしているが、
女の人は建前では肯定はすまい。
この本にも、虚栄と打算と快楽のことが書いてあった。
巻末のピンクのカーテンの付録が意味不明で、シリーズのほかの巻を読まざるを得なくなった。
してやられた感じがする。
「仕事を口説けない男は女を口説くな 無駄だからだ」
「男の作法は、女を深く慮る事だ。女はそういう男にくどかれたがっているから口説いたらいい」
うろ覚えだがこんな感じ。


2009年2月2日月曜日

マクドの女子高生

京都、奈良、和歌山のエリアを任されて1ヶ月。

移動中に調べ物したりメール書いたりするのでlenovoのミニPCを買った。

通信費がかさむので、YahooBBのオプション「お出かけサービス」を使って、移動中のインターネット接続はできるだけマクドナルドに入ってつなぐ。マクドナルドのほぼ全店舗で、ワイヤレスLANが使える。

クリニック回りは、午前診察と午後診察の間は動きにくい(会える先生が少ない)ので、その時間はマクドでお茶いっぱいで粘って仕事をしてる。

当然回りにもお客さんは居るが、時間帯やお店の立地によって、ほんとうにいろいろな人が利用してて、最近はそのウォッチングにも興味が出てきた。

地域性の違いを一番感じるのはやはり中高生。しらず聞こえてしまう会話の断片でいろいろ彼らの日常のドラマを空想するが、和歌山の海南あたりでは中学生の男子が面白い。小さなコミュニティやチームを作って活動していて、5~6人のチームの中できちんと役割分担ができている様子が面白かった。京都の女子高生は京都らしいというかなんと言うか、男の子の話をしているらしいのだが、「Aくんやったら将来性もあるからAくんにしたやどうやって、お母さんも言うし、A君の試験終わったら言うて見よう(告白してみよう)おもうねん。じっさいBくんのときは将来の話ぜんぜんせぇへんかったし、私から聞くのもどうやろと思て、聞けずじまいやったし。。」とか。なかなかリアルで、しかも親の意見もとりいれる賢さ。
参った、と思った。

こういうマーケティング、何かに生かせないものか。。

2009年2月1日日曜日

スナフキン

少し前にバッカスさんで教えてもらっていたバー スナフキン さんに行ってみた。・マスターの人柄で常連さんが多い・お客さんの年齢層はミドルから上 あまり若い人は多くないということだったので、期待してビルの間の細い細い路地を入っていくと、聞いていたとおりひっそりと、スナフキンさんは営業していた。

先客は60くらいのムードのある男性、30手前ぐらいの明るい女性。マスターのタロットをきっかけに輪に入れてもらい、程よく酔っ払う。後で来た常連さんがなかなかツワモノで、テキーラを飲ませたり飲まされたりして遊んでたが、程なく、帰る宣言をして、僕に握手を求め、強い握手をして帰っていった。女性はほんとに朗らかで気さくな、感じのいい人だった。また一緒に飲みたいなあと思う。年配の男性は遊び人という感じで、よく笑う、明るくて渋い、俳優みたいなムードのある男性。この人の握手は温かくてゆったりしていた。手のひらが分厚かった。僕もたいがい分厚いほうなのに。

多分、マスターのスナフキンさんは、「わかる人」なんだとおもう。最近になって、僕の身の回りに「わかる人」が幾人かいることに気がついた。もしや?と思ってよく観察しないと気づかないし、気づかれるような発言はめったにしないのが「わかる人」のルールなのかもしれない。

僕にはとても居心地のいいバー。