2007年12月6日木曜日

職業倫理 矜持

リンク: 株式会社吉野家ホームページ.

リンク: <吉野家>アルバイト店員2人を処分 山盛り豚丼動画(毎日新聞) - Yahoo!ニュース.

「テラ豚丼」動画事件での吉野家のアクションは抜群に早かった。そして適切だったとおもう。

「ゆとり」以降の世代に「職業倫理」なんて、辛気臭くて理解できないといわれるのがおちなのであれば、公開の上でばっさり処分するしかない。

 

業界を問わずたくさんの偽装が発覚し、連日「あそこもか!」の声を上げて新聞記事を繰る。Webニュースをたどる。

偽装はいけない。 発覚後の責任転嫁はもっといけない。

これは関連のニュースで一番の骨子。

そろそろ議論が盛んになりそうなのが、内部告発が大流行しているという事実。

なにも今でなくても十分にタイミングはあったのに、ニュースに刺激されて正義(?)が芽生え、マスコミや外部機関にリークする。。

かわいそうな社長さん。

自分の会社の従業員に内部告発され、外部から調査を受け、不備や不正が明るみに出て法の裁きを受けるのと、従業員からの進言で自ら会見を開き、説明し、謝罪し、罰を受けるのでは、天と地ほど違う。

正義と愛社精神をきちんと兼ね備えた賢明な社員なら、内部に不正があることを社長にきちんと認識してもらい、会社として是正出来るよう知恵を絞り、社長自ら、内部に不正があったことを発表するよう進言するべきだろう。

修行時代にある人から教わった。仕事の上でのたとえであるが、「殺したらあかん。こかすのは、時には仕方ないこともある」

罪を犯してしまった人を公衆にさらし、贖わせることより、罪を犯さぬよう、罪をいまより大きくしてしまわぬように知恵を使うのが、教養のある人間のすることだろう。

闇討ちで不正をリークするというのは「罰する」ことに主眼を置いたアクションで、また、これまでの雇用関係を無視した人間性の低い行いだと感じる。

それよりも、いま、不正や不適切な事情を抱える会社の従業員に求められるのは、法に照らして不正をきちんと認識し、代表者ともども、信用を裏切ったことの償いをする勇気ではないか。

松下幸之助の言葉にもある。会社が間違っていると思ったら、とことん反対せよ。間違っていると思いながらそれを行うぐらいなら、黙して会社を去れ というような意味のこと。

恐れずに経営者に進言するのは情熱と誠意がないと出来ることではない。簡単ではない。しかし、それだけの誠意さえもてないのなら、その会社を去れと。

 

たたいてひとつもほこりの出ない会社などあるのだろうか?

 

さあ、あなたならどう行動するか?

 

1 件のコメント:

  1. もっともですね。
    社長をはじめ、管理責任のある立場の人間が自ら不正を指示するケースのほうが多い気がしています。
    特にワンマン社長で同族経営だと法律なんてないようなものですからね。

    昔、バイト先の上司の陰口を言っていたら告げ口されて即刻クビにされた記憶が蘇りました。まぁどっちもどっちですけど。おかげであれ以来慎重になりました。

    自称職人肌の私からするとプロが減ってきた感じもします。
    「家でも趣味で勉強してるよ」と言ったら「仕事をプライベートにもちこみたくないですね」と揶揄されましたが、その彼はプライベートを仕事に持ち込みまくっていましたね。となんかグチグチと言ってみました。

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