何年かぶりに、メニエール(めまいの病気)で母が救急車に乗った。 妹が駆けつけて、いろいろしてくれたようで大変なことにはならなかったが、 昭和18年生まれはもう丈夫な体を持っていないので非常に心配だ。 心労だろうか。考えすぎて心配しすぎるところが有るから、もっとしばしば帰って 安心させてあげようと思う。
なんびとでも無い、今は老いて小さく弱くなってしまった母ではあるが、 小さかった僕にとっては正義のすべてであり、美であり、道であり、 母が父を愛する姿は女性の鑑だとおもってきたのだから、 こんな、何もできない僕でも、やはり、静かな老後を過ごさせてあげたいのだ。 僕にできる親孝行はそれくらいしかない。 いつもの立ち飲みで、仲良くしてくださっている大先輩が話してくれた。
その先輩はいま、52歳。 いま居られる会社で、来月、代表取締役に就任されることが決まった。 感無量の喜びの中、想ったのは、母上のことであったそうだ。 この方が社会人になられるとき、母上が、「これくらい持っていないと」と 作ってくださったらしいのが、実印だったそうだ。
ご両親が名づけたいとしい息子の名前を彫った、大切な実印。
ご自分でおっしゃるには、
「私は普通のことしかしてきていないですよ。 目だってすごいことをやってきた覚えが無いのに、こんな風に、サラリーマンとして最高の 出世をすることができたのは、母親の加護があったからですよ。そうとしか思えない。」
九州でいま、ふせっておられるお母様に、今月報告に行かれるのだそうだ。
私も、母が元気なうちに、泣いて喜ぶような親孝行をしたい。 親父の時には間に合わなかったので。
まるさん、こんにちわ!
返信削除この記事読んで、コメント書く前に母に電話しました。
先週、留守のときに電話があったけどそのままにしておいたので・・・。
ちょっと気になってたんですよね、ありがと。
pekoさんコメント有難うございます。
返信削除季節の変わり目は老人には厳しいようです。
母からは絵文字たっぷりのメールで「もう大丈夫!」って来てました。
おなかが焼け付くような、心配で不安な時間が終わって、元気な様子を知ったら、ものすごくうれしいですね。
よかったよかった。
zin20さんこんにちは。
返信削除変わり目に気をつければ後は待ちに待った春ですね。
季節を愛でる心を僕にくれた父母に感謝の今日この頃です。