2006年2月27日月曜日

3杯目:お話し上手

DSC00003.JPG ほとんど毎回お会いする、おっちゃん<B>。おっちゃんというとちょっと申し訳なくて、実は彼のほうが1歳年下であるが、ここではまとめておっちゃんに統一させてもらおう。話し方も雰囲気も堂々としてたもので、何か「話す商売」の方かなあ と、勝手に想像していた。それくらい、お話がスマートで声質も聞き取りやすく、滑舌も良く、ついついウンウンうなずいて聞いてしまう。そういう、うまさなのだ。おっちゃん<B>の2つ目の特徴は身なり。いつも身奇麗で、暖色系ですっきりしたスタイルでキメて居られる。自然と、清潔でやさしい、誠実なイメージを持つようになった。おっちゃん<B>は、カウンタで、しきりにものを書かれる。手紙を書いておられるのだ。内容なんてもちろん聞けないが、英文で手紙を書いておられる。のぞいたんじゃない。ちらっと見えたのだ。前に一度、彼の携帯電話が鳴った。2つ折の電話機を広げながら店の外へ急ぐ彼。ドアをくぐるその瞬間に聞こえたのは、「Yap!」。    素直に「かっこいい~~」と感じることが出来た。日常で英語を使う人がまわりにいないと、こういうときに非常に強い刺激を受ける。海外を行き来して商売なさっているらしい。

余談だが、今の職場に私の苦手なオニイサンが居て、なぜ苦手なのかというと、電話口でとか会議中にとか、普通に「はい」とか「そうです」と言えばいいところで、カレは、大きめの声で高らかに「イエ~~ス!」とか言っちゃうのだ。。。この二つは似ているがぜんぜん違う!!お分かりだと思うが、おっちゃん<B>は、相手が英語なので、英語で会話しようとしている瞬間だ。カレは、周りが全員日本人で、会話も日本語であるにもかかわらず、「イエ~~~~ス!」なのだ。ちなみに、他には、「その点は了解しています」の代わりに「理解。理解。理解。  その点は理解。」というパターンもある。言っちゃあ悪いが気持ち悪くて仕方ない。

戻る。

この、おっちゃん<B>をはじめ、この店のお客さんにはスマートななりをした紳士が多い。紳士といっても、みんながパシッとスーツなわけじゃなく、カジュアルもワイルドもオーセンティックもありありの中で、かっこいいおっちゃん(にいちゃんも)ばかりなのである。この辺一帯が繊維で栄えている街であるだけに、さすがこの街、と言うほか無いが、服装を見ていて悪い意味で気にかかるケースはゼロ%だ。加えて、社長業とか商店主とか、独立心が強く、独特の生き様を楽しんでおられる方、個性が強い方々が多いのも事実。今までお会いしたかたがたはほとんど全員、濃いキャラクタだ。かといってお客さん同士がぶつかり合うことは無い。調和しているのだ。

前回書いたが、ちょっとぐらいのズレや摩擦は酒と笑顔で軽くいなしてしまうぐらいで無いと、こういう店の飲み方には合わないのかもしれない。

2006年2月20日月曜日

格言

今まで知らなかった格言やことわざ、アフォリズムを知るのは楽しいものだ。

女性が最も激しく愛するのは往々にして最初の愛人であるが、女性が最も上手に愛するのは常に最後の愛人である。アンドレ・プレヴォ

心の底を傾けた深い交わりは禁物です。愛情の紐は解けやすくしておいて、会うも別れるも自由なのがよいのです。エウリーピデース

男の最大の幸福は“我欲す”、女の最大の幸福は“彼欲す”ニーチェ

どうしてもどうしてもさわりたくて、気が狂うほど、もういてもたってもいられなくて、彼女の手に触れることができたらもうなんでもする、神様。吉本ばなな出典:とかげ

 

ばななさんのは、すごいな。

2006年2月16日木曜日

2杯目: おっちゃん<A>のこと

初めてそのたちのみバーに行った夜のこと。

バーのおくの柱には液晶のワイドテレビが掛かっていて、すもうがかかっていたり、映画のDVDがかかっていたりする。友人Kとその後輩に教えてもらってはじめて行ったバーだったので様子見。画面では、映画「ナショナル・トレジャー」でニコラスケイジが快演。途切れ途切れで映画を見るのもそれなりに楽しい。話題のおかずとしてはさむこともできる。別に話題に困るわけではないが、限られた時間、いろんな話をするほうが面白い。FBI側のショーン・ビーンはRONIN(’99)ではじめてみたが、なんか中途半端な、キマラナイ役が多いなあ とか。

そのとき隣で飲んでおられたこの方を、おっちゃん<A>としよう。あったかそうなブルゾンで髪はロマンスグレー。本町から堺までちゃりんこ(自転車)で帰るという!!!!つわもの。「自転車を買われることをお勧めします。おやせになったほうが。」と、直球。これだから立ち飲みに集まるベテランたちはおもしろい。おっちゃん<A>は、110KG→85KG の25キロを、自転車通勤によって半年で成し遂げた勇者なのである。

おっちゃん<A>は、ウイスキー党。けっこう飲まれる。何度かお会いした夜に、ラフロイグをご馳走してくださった。初めて試したが、「正露丸」との評判はぴったり。でも、好きになってしまいそう。なったらやめられないかも。おっちゃん<A>はたぶん44歳ぐらい。私がおっちゃんと呼ぶのは失礼だがにいちゃんではずれるのでここは許してもらおう。

このバーには、毎夜毎夜、本当にたくさんの心優しきおっさん(失礼)たちが集まる。

少しずつご紹介してゆくので、お楽しみに。

2006年2月15日水曜日

1杯目: たちのみ考

立って呑むのが好きだ。

腰をすえてやるのもいいが、立ってる姿勢でないと生まれない、独特の雰囲気や間合いがある。

たっていることがカジュアルさを生み、新しい友人とも親しくなれることがある。肩が触れ合うほどの込み具合なら、自然に笑顔で譲り合う。カウンターに2人だけなら、あまり話さない身の上もつい話せたりする。議論している二人の客から「どう思われますか」と意見を求められるときも有る。こんなのは静まり返った上等のバーのカウンターでは難しい。静かで上品なバーで、時間の澱(おり)みたいな夜を過ごすのも楽しいが。カウンタは神聖な場所。その向こう側は、バーメンしか入ってはいけない、文字どおりサンクチュアリなのだという。

立っていることがお互いに緊張感を生むときも有る。堂々たる風格の、私が目指してゆきたいような紳士にお会いしたとき。いすの有るカウンタなら、恐縮するならじっとしてればいい。近づかず。立ち飲みはそうは行かない。興味深いお話を連れ合いの方となさっているのをこちらでなるほど、と頷いていると、(いや、聞こえてしまうんですよ。)いつか気づかれて、「やあ、いっぱいどうですか?」なんてことになることもしばしば。たちのみでないとこれはなかなか無いのだろう。

たとえるなら、いすの有るバーは、脚本のある映画で、バーテンダーが有る程度はコントロールしてくれる。上等の無垢のカウンタは、そこに座る者に下品な言葉を言わせないだろうし、席に着く客も、脚本どおりの進行を楽しむ部分があるかもしれない。

たちのみは、アドリブだけで作る舞台。店主は「たのしんでください」というテーマだけを持つ。ルールもタブーも、お客さんのほうが知ってんでしょ?と、こちらに預けられる。そんな舞台には、すこしばかりの経験と自信がないと、立とうと思わない。でも、立ってみたいと思えれば、あとは大丈夫。舞台の先輩たちは後輩にアドリブを教えてくれる。態度で、ムードで。

私の大好きなバーはたくさん有るが、たちのみで出会う仲間(大先輩~息子のような年の青年まで)は皆すばらしい。一人で楽しんでいるもの勿体無いので、少しずつご紹介しよう。

お酒の場の鉄則で、人の名前は出さない。ご本人が宣伝なさりたい場合は例外。まあ大好きな酒場のことを書くのだから、お店に迷惑がかからないように細心の注意を払うが、もし読んでいてマナーやエチケットにもんだいがあれば教えていただきたい。すぐに詳しくお聞きして、改善してゆきたいので。

楽しみになってきた貴方。    おさけ おすきでしょう?

2006年2月7日火曜日

自動翻訳で小さな笑い

mte00.JPGWEB上のサービスで「自動翻訳」が有ります。機械翻訳とも言いますが、最近はアルゴリズムも目覚ましく改善されて、数年前のようにあまりにおかしな日本語になることはなくなりました。とはいっても、まだまだ不完全で(当然ですが)自動翻訳で訳すと面白い英文はたくさんあります。

面白い例が、CIAによる日本のデータ (World Factbook) →→リンク

私がつぼにはまって笑ったのは、

Terrain:mostly rugged and mountainous 土地: ほとんど荒れていて山地です。

違うでしょ!(笑)

Net migration rate: 0 migrant(s)/1,000 population (2005 est.)正味の移住割合: 0の渡り鳥(s)/1,000人口(2005年のエスト。)

渡り鳥って!!(笑)

Maritime claims: territorial sea: 12 nm; between 3 nm and 12 nm in the international straits - La Perouse or Soya, Tsugaru, Osumi, and Eastern and Western Channels of the Korea or Tsushima Strait 海事クレーム:領海:12nm;国際海峡-ラ・ペルーズか醤油、津軽、Osumi、および朝鮮か対馬海峡の東洋・西洋のチャンネル-で3nmと12nmの間に

しょうゆと宗谷は違うのですよ(W

( ´△`)アァ-面白かった。