1996~1997年ごろの、「CAR GRAPHIC」誌の創刊何周年かの記念の付録であったらしいミニCDが有る。
実物は手元に無いが、コピーが有る。
色々とF1のエグゾーストノートを収録したCDを買いあさったが、このミニCDほどの迫力のものは、無かった。
一番の感動は、長い長いクランキングの後、ティーポ044エンジンに火が入り、様子を見ながらレーシングする部分。冷えているフェラーリF1のエンジンのノイズは思いのほか大きく、タペット音らしきものがモロに聞こえる。「カチャカチャカチャカチャカチャカチャ。。。」大丈夫かと思うほど。聞くと、温間時(エンジンが実用温度になっているときのこと)にベストなクリアランスになるように、各部品の膨張率やたわみを精密に計算して仕上げられたチューニングの結果、こうなるのだそうだ。
次のシーンで、獣が甲高く咆哮するようなV12サウンドが聞こえると、全身鳥肌で、涙さえあふれる。絶対太刀打ちできない大きな獣に食いつかれたような、征服されたような気分になる。
それはそれはどう猛な獣で、どんな生き物も彼の前にはえさとなるほかないが、彼の中には最強の獣の哀しみがあり、彼が全速で駆けるときの音は、強者の誇りのほかに、息絶えるときまで勝利に貪欲でなければいけない自らの定めを嘆き、哀しむ響きがある。彼が彼であるためには勝ち続けるほかないが、そうしてどんどん彼の孤独は深まってゆく。ハイエンド(一番高回転の時)の音は、私にはそういう悲しい音にも聞こえる。
>坂元さま
返信削除コメントありがとうございます。はじめまして。
かなりのエンジン好きとお見受けしました。
いかんせん私のもコピーですので、いろいろ問題があるかもしれません。ここではなんですので、まずはメールを頂戴しても宜しいでしょうか?
アドレスは
f1.engine.sound(アットマーク)gmail.com
です。
よろしくお願いします。