またまた時間をあけてしまったのはほかでもない、
離婚とそれにまつわるいろいろが日常を圧迫しすぎて、
静かな気持ちでものを書くなどという気にならなかったから。
いまもすっきりした気持ちと言うには程遠いが、ひとつの区切りがついて(手続きが終わって)、この先を生きていくのに必要な方針もかたまって、仕事もようやく私の思うほうに転がり始めたので、いちどここで書いておきたい、と思った。
うまくやれなかったという気持ちと、人一倍こどもを愛してきたつもりだったのに家庭生活が終わりを迎えることになったことの納得のいかなさを、なかなか消化し切れなかったが、あることがおこって、(そのことは直接関係ないのに)すとん、と、腹におさまった。というか、ふたを閉じることがようやく、出来た。
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転職(再就職)して最初の一年少しの間、私の立場から見ればとても不遇、というか、出来ることをやるチャンスがなく、出来ないことに取り組み続ける日々が続いた。
でもこれは、相応の人生経験のある先輩にお話を聞くと必ず仰る「苦しい時期があった」ということと素直に重ね合わさる。だから、ではないが、その時期はその時期で納得はしている。
大切なのは、苦しい時期に、その状況をかえたくてもがいた後にどんな行動をとったかということだ。(もちろん、大切だがその行動に優劣や貴賎はない)
いまようやく、私のものの考え方や視点、人と接するやりかたを、事業のある部分に活かしてはどうかと気づいて引き上げてくださった方がいて、7年ぶりに、名実ともに、プロジェクトを預かる立場に戻る。好景気のころとは事情が違うので経済的な尺度は意味がないかもしれないが、この時代に数億の案件を預かることが出来るのは、冥利というほかない。
今回も(笑)炎上しているプロジェクトの火消しとしてゆくわけで、私が私の特性を短時間で多くの人にわかっていただくには一番効率がいい場面といえる。
負けても謝っても罰を受けても良いから、このプロジェクトは確実にゴールさせたい、と、湧き上がるものの温度と、それをどまんなかから直球で投げることの出来る言葉選びがわたしの武器なんだと思う。
思うので、それを絶やしたくない。
燃えている。傍に心強いパートナーもできそうだ。
だれのためじゃない。わたしが、一個命を分けてもらった男として、納得のいく美しさをもって静かにこれを終えるために必要なものを、力いっぱいつかんで、一個ずつ自分だけのものにしていくだけだ。
みなさんもそうだと思うが、わたしのも、命は美しい。
燃やさいでか。